フレックスタイム制度は、貴社の経営層に向けてご提案する新たな労働制度です。

この制度により、社員は出社時間と退社時間を自由に選択することが可能となります。従来の決められた就業時間に縛られず、所定労働時間を達成する範囲で、出勤と退勤のタイミングを柔軟に調整できるのが特徴です。

貴社がフレックスタイム制度を導入することで、経営陣や従業員に以下のメリットがもたらされます：

1. **ワークライフバランスの向上:** 従業員は自身のライフスタイルに合わせた働き方が可能となり、仕事と生活の調和が促進されます。

2. **通勤ラッシュの回避:** 出勤時間を遅く設定できるため、通勤ラッシュの混雑を避けることができ、ストレスの軽減に寄与します。

3. **モチベーション向上:** 従業員は自己決定権を持ち、より柔軟な働き方ができることから、モチベーションが向上し、生産性が向上する可能性があります。

この制度において、必ず勤務していなければならない時間帯を「コアタイム」と呼び、その中であればいつ出勤および退勤してもよい時間帯を「フレキシブルタイム」と称します。

なお、一部の企業ではコアタイムを設けない場合もありますが、以下に示す「（コアタイムのない）フレックスタイム制度規程」の雛型は、特にコアタイムの設定を検討しないケースに適しています。

貴社においてフレックスタイム制度を検討される際に、この雛型をベースにしてカスタマイズし、労働環境の改善と従業員の満足度向上に貢献できることを期待しております。

〔条文タイトル〕
第１条（総則）
第２条（定義）
第３条（目的）
第４条（適用対象者）
第５条（清算期間）
第６条（所定勤務時間数）
第７条（勤務時間の範囲）
第８条（許可）
第９条（最低勤務時間）
第１０条（休憩時間）
第１１条（時間外勤務の取り扱い）
第１２条（不足時間の取り扱い）
第１３条（勤務時間の記録）
第１４条（勤務予定の申告）
第１５条（業務報告）
第１６条（適用の解除）